東京ビッグサイト・ハムフェア
2016年 夏。
東京湾沿岸。
「シン・ゴジラ」によって破壊された筈の
超高層ビル群が
何事もなかったように
8月の青い空の下に溶け込んで
いた。
虚構と現実の狭間にある風景の中、
蝉しぐれがひときわ大きくなった瞬間に
突然、
巨大な建物が
目の前に出現した。
「東京ビッグサイト」
それは、まるで、
どこか
新興宗教の神殿のようでもあった。
なんてね。
ということで、
ひさしぶりの「ハム・フェア」。
近年、携帯電話や、
インターネットなどの普及によって、
衰退の一途を辿っているとはいえ、
その昔、真空管のヒーターのぬくもりに
胸を熱くしたラジオ少年たちは、
年齢を重ねた今でも健在であり、
現在の最新機器と
半世紀以前の無線機やパーツが
混沌として展示されていて
大盛況のイベントとなっていました。
ハムフェアの面白さは、
古い無線機や、
今では手に入らない部品について
隣の知らない人に話しかけても
誰もが、
電気回路のこと、
電子部品のこと、
アンテナ理論
など、
異常に詳しい人ばかりが
そこにいる、
ということです。
たとえば、日常生活の中で、
真空管回路に詳しい人など、
めったに会えるものではありませんが、
この会場では、
誰に話しかけても
真空管の話題で
盛り上がることができる。
ある意味、
このイベントは、
タイムスリップであり
別世界のようです。
今回も、また、
ことさら、
必要もないのに、
その昔、あこがれた
「周波数カウンター」を
購入してしまいました。
いずれ、また、
昔のように、
真空管式の無線機を
自作するときのためのもの、
と、自分に理由付けをしたりして・・
それから、
弾みがついたせいか、
衝動買いの勢いが止まらず
「430PF2連エアバリコン」
「真空管ケース付ソケット」
「ラジケーター」
など、
浜松では手に入らないものを
買いあさって、
ぱんぱんになった
リユックサックを
背負って帰ってきました。
まるで、
終戦後の闇市の買出しとは、
こんな感じだったのかも・・・
本当を言うと、
これが欲しく・・・
「9R59」「TX88A」
これは、
サンプルのようでしたが、
もし、販売されていたとしても
さすがに、
持って帰る訳にはいきません。
「9R59D」と「TX88D」なら
今でもあるのですが、
この
「TX88A」と「9R59」という
TRIO(現ケンウッド)の初期の無線機は
本当に久しぶりに見ることができました。
最近の東京湾は、
観光名所としても有名なので、
来年は、
泊りがけで行きたいと思っています。
2016年08月25日 Posted by夢虹 at 12:54 │Comments(2) │日記/一般│旅行│電子工作
この記事へのコメント
>「シン・ゴジラ」によって破壊された筈の
超高層ビル群が
何事もなかったように・・(爆)
いきなり ウケました(*^^)v
その後の「ハム・フェア」からのお話は分かりませんが
なぜか ワクワク感が伝わってきて
他人事なのにニコニコ顔になり最後まで読みました、
それは文章力に引き込まれたということですが・・。。☆
超高層ビル群が
何事もなかったように・・(爆)
いきなり ウケました(*^^)v
その後の「ハム・フェア」からのお話は分かりませんが
なぜか ワクワク感が伝わってきて
他人事なのにニコニコ顔になり最後まで読みました、
それは文章力に引き込まれたということですが・・。。☆
Posted by 花名 at 2016年08月27日 20:37
花名さん、
「シン・ゴジラ」を見ておられるようですね。
ゴジラは、子供の頃からリアルタイムで見てきました。
それまでは、誰もが ゴジラのことを知っている世界でしたが、
今回は「巨大不明生物」ということで
まだ誰もその恐ろしさを知らないところから始まる訳です。
(なぜか、アメリカだけはその存在を知っていたようですが・・)
「シン・ゴジラ」については、
アニメ好きの若い人たちにとっても人気があるようで、
エバンゲリオンの監督が「ゴジラ」を作った、ということで
彼らの口コミによる観客動員数の増加が
大ヒットの原因にもなっているとのことでした。
よく出来た映画でしたね。
機会があれば、もう、一度、映画館に行きたいと思っている程です。
映画館で映画を観る・・・これは意外と贅沢な時間ですよね。
>それは文章力に引き込まれたということですが・・。。☆
いいえ、それは、花名さんの感受性というか、
ワクワクできることに敏感な、みずみずしい感性をお持ちだから、
ということだと思われますが・・・
ふふふ。
「シン・ゴジラ」を見ておられるようですね。
ゴジラは、子供の頃からリアルタイムで見てきました。
それまでは、誰もが ゴジラのことを知っている世界でしたが、
今回は「巨大不明生物」ということで
まだ誰もその恐ろしさを知らないところから始まる訳です。
(なぜか、アメリカだけはその存在を知っていたようですが・・)
「シン・ゴジラ」については、
アニメ好きの若い人たちにとっても人気があるようで、
エバンゲリオンの監督が「ゴジラ」を作った、ということで
彼らの口コミによる観客動員数の増加が
大ヒットの原因にもなっているとのことでした。
よく出来た映画でしたね。
機会があれば、もう、一度、映画館に行きたいと思っている程です。
映画館で映画を観る・・・これは意外と贅沢な時間ですよね。
>それは文章力に引き込まれたということですが・・。。☆
いいえ、それは、花名さんの感受性というか、
ワクワクできることに敏感な、みずみずしい感性をお持ちだから、
ということだと思われますが・・・
ふふふ。
Posted by 夢虹 at 2016年08月29日 07:51