沢田研二「ザ・タイガース」復活コンサート その1

夢虹

2011年10月01日 08:39


沢田研二・ほぼ「ザ・タイガース」復活コンサート。
浜松アクトシティ大ホールの、およそ2300席は、
ほぼ満席でした。


青い光に包まれたステージに
ゆるやかな足取りで登場してきたメンバーが
それぞれの定位置についた。
一曲目は、
「Mr.Moon Light」。
いわずと知れた
ビートルズ・ナンバーです。
素晴らしく厚みのあるコーラスでした。
この曲を最初に持ってきて、
自分たちの歌唱力、そしてコーラスの実力を
いきなりアピールしてしまおう、
という意図であったのなら、
つかみはOKだったと思います。

続いての曲も洋楽。
 「Do you love me」
 「Time is On My Side」
おそらく・・
彼らが 上京して、
「ザ・タイガース」という
アイドルグループになって、
既成の作家たちから
「ヒット曲」を書いてもらえるようになる以前には
この「ディブ・クラーク・ファイブ」や、
「ローリング・ストーンズ」などの洋楽を
好んで演奏していたのでしょう。
ある意味、これらの洋楽こそが、
彼らの原点だったのかもしれません。
ちなみに、
その昔、
ローリング・ストーンズの
「Time is On My Side」を
最初に聴いたときは、
それが、
ジョンとポールのコーラスに似ているようで、
一瞬、ビートルズが歌っているのかと
思ってしまいました。

さて・・
ザ・タイガースのオリジナル曲は、
彼らのデビュー曲、 
「僕のマリー」からでした。
イントロの「半音進行」が印象的な・・
あの聴きなれた旋律が流れると、
会場全体がタイムカプセルを開けたときの
懐かしい想いに思わず息を飲んでしまうような
名伏しがたい感嘆の声につつまれました。

  ♫ボクがマリーと
  ♫会ったのは
  ♫さみしいさみしい
  ♫雨の朝・・

そう・・僕が、「ザ・タイガース」を
はじめて見たのは、
「雨の朝」ではなかったけれども、
デビュー直後の彼らが、
モノクロ画面のテレビの中で
「僕のマリー」を演奏している
シーンだったのです。

でも、この当時、
どことなく暗くてさみしい感じのする
「僕のマリー」という曲は、
あまり好きにはなれませんでした。

しかし・・今になってみれば、
この曲の持つ深い味わいのようなものが
分かってきたせいか、
「ザ・タイガース」のナンバーでも
好きな曲のひとつになっています。

 「モナリザの微笑み」
 「銀河のロマンス」
 「坊や祈っておくれ」

「銀河のロマンス」は
いつ聴いても名曲ですね。
当時も今も「ロマンチック」なものは
嫌いではありません。
それにしても、
ジュリーのバックバンドである
「鉄人バンド」の演奏の、
なんと素晴らしいこと。

 「Because」
 「Satisfaction」
 「Justine」

そして、また、
「デイブ・クラーク・ファイブ」
「ローリング・ストーンズ」などの洋楽。
 「Because」は、タローが、
 「Justine」は、ピーが
それぞれボーカルのソロをとりました。

「ピーが、40年ぶりに帰ってまいりました!!」

沢田研二が、ピーを紹介すると、
ドラムスのセットされている壇上から、
軽やかな身のこなしで
「瞳みのる」が降りてきました。
年齢のわりには、スレンダーで、
むしろ、今のほうが、
いい男になっていたピー。
ロックンロール・ナンバーを
カッコよくキメてくれました。

第1部終了。
「休憩15分」。

この後、第2部では、
全曲、ザ・タイガースの楽曲を
ジュリーが熱唱してくれました。

淋しい雨
風は知らない
散りゆく青春
花の首飾り
割れた地球
怒りの鐘を鳴らせ
美しき愛の掟
青い鳥
シーサイド・バウンド
君だけに愛を
誓いの明日
シー・シー・シー
落ち葉の物語
ラヴ・ラヴ・ラヴ

続く・・かもしれない。
(いいえ、かならず続きます(笑))


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